観劇:『気づかいルーシー』

子供向けの演劇で、原作が松尾スズキさん。

初演から、2年で再演。

というのが気になり、チケットを取りました。

 

 

 

【キャスト】

ルーシー :岸井 ゆきの

王子さま :栗原 類

馬・王の馬:山中 崇

おじいさん:小野寺 修二

 

 

 

【あらすじ】

とある村で、おじいさんと暮らす女の子ルーシー。

ある日、おじいさんと馬が出かけ

馬から落ちたおじいさんは死んでしまうが

ルーシーを悲しませまいと気づかった馬は

おじいさんの皮をはいで、それをかぶり、

おじいさんとしてルーシーが待つ家に帰る。

 

 

 

見た目はおじいさん(の皮をかぶっている)だが

人間の言葉が話せず、下半身は馬なので

それがおじいさんではなく馬だと、ルーシーは気づくが

馬の努力を気づかって、気付かないふりをする。

 

 

 

しかし実は、おじいさんは死んでおらず

落馬のショックで気を失っただけだった。

目覚めると、自分の皮が剥ぎ取られていることに驚くが

中身だけのまま(※理科室にある、標本みたいな筋肉チックな衣装)で

ルーシーと、おじいさんになったつもりの馬を見守る。

 

 

 

成長したルーシーは、通りかかった王子さまと恋に落ちるが

実は王子さまは余命3ヶ月の命。

結婚したいほど好きなのに、王子さまはもうすぐ死んでしまう。

悲しむルーシー。

すると、見守っていた中身だけのおじいさんは

全身に王子さまのペイントを施し

ルーシーと結婚しようとする。

ついに、ルーシーと、王子さまになりすましたおじいさんが結婚、

という場面で、馬が驚きの告白を始める。

 

 

 

馬は、もとは、とある国の王様の馬だった。

国同士の戦争により、命からがら逃げ出した王様とお妃様が

どうかこの子だけは助けたい、と

お姫様であるルーシーを馬に託そうとした時

馬が「わたしの皮をはいで、それを身に着けてください。

王様とお妃様は馬のふりをして生きていけばいい」と提案する。

 

 

 

ルーシーを見守っていた馬の中身は

ルーシーの両親だったのだ。

ルーシーが、お姫様だと分かった王子さまは

「実は、君が庶民だと僕たちは結婚できないので

3ヶ月の命だと嘘をついた。

君がお姫様ならば、なんの問題もない。結婚しよう」

と言い、二人は結婚する。

 

 

 

【感 想】

とてもかわいらしくて

大人が観ても “ 気づかい ” について考えさせられる。

きっと子供とは違った視点でみんな楽しんでいる。

そんなことを感じながら、観ていました。

 

 

 

舞台の両端には、楽器が置いてあり

田中馨さん(元SAKE ROCKメンバー)と

森ゆにさんが演奏したり唄ったり。

その音楽がやさしくて、

この作品の “ 気づかい ” を表しているようで

とても合っていた。

 

 

 

ルーシーを演じた、岸井ゆきのさん。

ドラマ『99.9』に出演されていたときは

ちょっと変わった役だったせいか、見ていて苦手意識があったけれど

初演を観た友人が「あの役は、とても合っていて可愛い」と言う通り

ルーシー役はとても合っていた。

 

 

 

馬がおじいさんの皮をはぐ、という残酷なシーンも

皮を剥がされたおじいさんは

理科室の骨格標本みたいな衣装で出てきて、どこか笑えたり。

王子さまになりすましたおじいさんが

「え、あの子と私が、結婚?!」と正気に戻ったときも

「夜の生活はどうすればいいんだ」と真面目に悩んだり

(↑これ、大人は笑っていたけれど

もっとエグい台詞もあったので

あとでお子さんから質問されたらどうするんだろう…

と要らぬ心配をしてしまいました)。

要所に、毒っ気が入っていたのも面白かった。

 

 

 

誰かが誰かを気づかって、

その気づかいが度を越すと、おかしさや、悲しさを生む。

王子さまが「余命3ヶ月」と嘘をついていたのに

ルーシーがお姫様だとわかって「結婚できる」と言ったのは

腹が立ったけれど(笑)

嘘は、ルーシーを傷つけないための

王子さまなりの気づかいだったのだ、

だから腹を立てるな、と自分を納得させました。

相手に気を遣わせない気づかいというのは

人それぞれだから簡単ではないけれど

やっぱり、気づかいっていいな、と思った作品でした。

 

 

 

 

 

確か、観たのは千秋楽。

だけど、千秋楽にこだわらずに、ソワレの方が良かったかも…。

というのも、お子さんが多く

「トイレ行きたい」「まだ終わんないの?」「つまんない」と言う声が

すぐ後ろから聞こえてきて…

子供向けのお芝居ということもあるし

お子さんが居ることは承知の上だったのですが

私は楽しく観ていたので、ちょっと残念な気持ちになりました。

途中でトイレに退席するお母さんのヒールがカンカン鳴るのも

普段の観劇ではありえない事なので

なんだかなぁ…と。

相手に気づかいを求めるとこちらが疲れるから、期待はしない。

こういう時、同じ場に居合わせる客との “ 縁 ” も含めて楽しめるくらい

心に余裕をもって観劇できるようになりたいな、と思った次第です。

 

 

 

| 観劇・美術・映画 | 21:57 | comments(0) | - | pookmark |
野球観戦(ベイスターズ×ヤクルト)

友人から「野球観戦がしたい」とリクエスト。

ベイスターズファンの人には

「今年はベイスターズ戦のチケット、取れないよ」

と言われたのだが

HPを見ていたら、かなり遠目の席にはなるけれど

連番で空いていたので、ポチッと。

 

 

 

横浜駅で京浜東北線に乗り換える時から

青いユニフォームを着た人がちらほら。

関内駅で待っていてくれた友人と合流し(わたし、チコクした…)

横浜スタジアムへ向かいました。

入場前に、友人が1回500円のくじを2回引いて

クリアファイルをGETしていた

(本当は筒香を狙っていたみたいだけど

戸柱と、桑原だったっけ?が出ていた)。

 

 

 

入場後、場内のフードコートにある崎陽軒で

焼きそばとシウマイがセットになったものを晩ごはんとして買って

チケットを取ってくれたお礼、と友人がビールをご馳走してくれて

いよいよ着席。

18時ジャストに試合開始だったので

席に着いた時点で、試合はすでに始まっていました。

 

 

 

焼きそばと、おつまみに買った枝豆や

友人が買った、中にタコスの具が入っているみたいな揚げたやつを食べながら

試合観戦。

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

3回裏、横浜の攻撃で打者は筒香

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

塁に出て、この後先制点を取りました

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

冷房が効いたドームでの観戦もいいけれど

時折吹く風の涼しさに頬をゆるませながら観戦する屋外も最高!

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

ライト側の応援席

あの幕の下に入るのも、楽しそう

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

他の人が買っているのを見て、食べたくなったみかん氷

口の中がサッパリして、美味しかった〜!!

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

7回攻撃の前

バルーンが球場の空に舞う

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

試合が終わった後だったかな

ホタルみたいで、綺麗です

 

 

 

20170717_DeNA×ヤクルト

ヒーローインタビューは

6回裏でホームランを打った筒香と、勝利投手の今永

 

 

 

念願の筒香と、ホームランまで観ることが出来て

友人も満喫していたようで良かった。

来月も行くことになったので、楽しみです。

 

 

 

| 日記 | 23:58 | comments(2) | - | pookmark |
週末観劇:7/15-7/16

この三連休、二日間はお芝居を観に行きました。

 

7/15(土):『他重人格 WHO AM I?』

7/16(日):SPIRAL MOON『おんわたし』

      :シアターノーチラス『孤独の観察』

 

 

 

4-6月期のドラマで『リバース』が一番面白くて

他人と自分との関わり、ということについて考えた。

そんな時に、アンテナに引っ掛かって取ったチケット。

でも、その時の気持ちと、観る時の精神の間には

距離が出来ているんです(笑)

 

 

 

 

 

『他重人格』は、程度の差はあれど

自分にも、いや、誰にでも当てはまる部分はあるんじゃないか

と思います。

 

 

 

他重人格

 

 

 

【キャスト】

大久保聡美

山崎彬(悪い芝居)

貴瀬雄二

小林瑞紀

野崎数馬(丸福ボンバーズ)

多田直人(キャラメルボックス)

村井まどか(青年団)

 

 

 

 

 

自分のことよりも、

自分の周りにいる人が喜ぶことをしたいと考える主人公。

結婚も、自分がしたいというより、彼女がしたいから

「じゃぁ、しようか」と言ってしまい

悪く言えば主体性が無い。

 

 

 

妻の実家(旅館経営)のあとを継ぐことになり

仕事を辞めることに何の迷いもない。

数少ない宿泊客に喜んでもらうため

客のSNSを見つけて情報収集し

好みに合わせたもてなしをする。

 

 

 

そうやって、町の電気屋、旅館に住み込みで働くアルバイト、

それぞれが望む人物になりきる主人公。

でもある時、住み込みのアルバイトである女性が

主人公に殴られて大怪我をするという事件が起こり

警察の事情聴取が始まると

各々が、主人公に対して異なる人物像を抱いている事が判明するのだが。。。

 

 

 

【感 想】

ラストが、今までに見たことがない展開で。

舞台の上に、

「ここから先は脚本は無い。

俳優たちは、自由にこの作品のテーマを話し合う。

ただし、『脚本が無い』ことを演じないように」

というような字幕が表示されました。

 

 

 

俳優さんたちは、フリートークを始めるのですが

「脚本が無いということを演じないように話し合う」ことに

普段の生活にあるような自然体を出すのは難しく、

どこか “ 演じている感 ” を嗅ぎ取ってしまったのでした。

 

 

 

自分の友達の前で見せる顔は、きっとそれぞれ違うであろう

ということを自覚している私に

今回の作品はとても面白く

主人公の、相手に合わせる度合いは

極端じゃないかと感じる部分もあったけれど

それをうまく演じていて、イヤミが無く、楽しめました。

 

 

 

 

 

おんわたし

 

 

 

『おんわたし』は

本多劇場グループのHPを見ていて

(面白そうだな)と思って、チケットを取りました。

 

 

 

おんわたし

 

 

 

人から受けた恩を

その人ではなく、別の人に渡すこと。

そんな風習がある、沖縄のとある島での物語。

 

 

 

【キャスト】

金城 吾郎  ・・・ 保倉 大朔(uncle jam)

知念 良夫  ・・・ 河嶋 政規(Propeller☆Circus)

喜屋武 珠代 ・・・ 早川 紗代(ノアノオモチャバコ)

玉城 庄吉  ・・・ 牧野 達哉

玉城 伸子  ・・・ 土井 すみれ

西 保    ・・・ 榎本 悟(シアターキューブリック)

中村 節子  ・・・ 浅野 美由希

平良 謙吉  ・・・ 関根 芳雄(MAHALOエンターテイメント)
戸田 政男  ・・・ 大澤 俊
新垣 マリコ ・・・ 長谷川 なつみ
松原 君子  ・・・ 秋葉 舞滝子

 

 

 

島にある小さな郵便局で働く良夫のところに

浜辺に打ち上げられた、コーラの瓶が届く。

中には、10年前の手紙が入っていた。

中学受験を控えた小学生の女の子からで

算数の問題が書いてあり「答えを教えてほしい」と。

大人たちは、一生懸命その問題を解き

今は22歳くらいになっているであろうその少女宛に

算数の答えと共に、コーラの瓶がこの島に流れ着いたことを書いた返信を

手紙に書かれていた住所へ、送る。

 

 

 

良夫のところに、町の観光課から「この子を預かってほしい」と

保という二十歳ぐらいの青年が、節子に連れられてやって来た。

保はどうやら、人の命を奪ってしまった事情があるようで…

郵便物の配達を真面目にこなすが、無口でからみづらく

掴みどころの無い保に

良夫や珠代は完全には心を開けないでいる。

 

 

 

すると、手紙を出してから数日後

郵便局に、女性(松原 君子)が尋ねてくる。

名乗りもせずに一度は郵便局を後にする君子を

保の実の母ではないかと思う良夫。

だが、君子は、コーラ瓶の手紙の差出人である少女の母親だった。

 

 

 

「私はあの後、中学受験に成功し

今は社会人として、仙台で働いています。

10年前の手紙に返事をくださって、ありがとうございました」

そう返事が来たけれど、本当は少女は中学受験に失敗し

その事を苦に、自ら命を絶ってしまっていた。

返事を書いたのは母親(君子)で

「島の人たちに嘘をついたことを詫び

10年前の娘の手紙に返事をくれたことにお礼を言いたい」

と、この島に足を運んだのだった。

 

 

 

「あなたが、そういう気持ちでこの島に来てくれたのであれば」

と良夫は、この島に伝わる “ 恩渡し ” の風習について話し

保の立ち直りに手を貸してほしいと、君子に頼むのだった。

 

 

 

【感 想】

セットは、郵便局内のみ。

とは言え、こちらの郵便局を想像すると、それとは異なり

良夫の家でもあるので、どこか生活感もある。

扇風機が回っていて、真ん中には6人掛けくらいのテーブルがあり

入口には、畑で取れた野菜が売っていたりする。

このセットが、よく出来ていてとても素晴らしかった。

 

 

 

タバコを吸うシーンがあったり

(事前に、タバコのにおいが苦手な人には

マスクを配るという配慮がありました)

線香花火のシーンもあったり、と

小劇場ならではの、生々しさが感じられる面白い作品でした。

 

 

 

自分が人からしてもらった嬉しさを、他人に「渡す」。

日常生活で忘れていた、大切なことを思い出させてくれたような

温かい気持ちになれた作品でした。

 

 

 

 

 

 

孤独の観察

 

 

 

孤独の観察

 

 

『孤独の観察』も

本多劇場グループのHPで、何か心に引っ掛かって

チケットを取りました。

 

 

 

入場時に、チラシやアンケートが手渡されますが

その中に入っていた、作・今村幸市さんが書いていた

作品に対する想いが、静かに心に響いてきました。

この作品は、2008年に起きた、秋葉原での無差別殺人事件から感じたことを

今村さんが書き上げた作品だそうです。

 

 

 

【キャスト】

前崎 千絵(かつての同級生)・・・ 福田 桂子(スターダスト・21カンパニー)

片山 セリ(かつての同級生)・・・ 木村 香織(theaternautilus)

宮村 亜希(かつての同級生)・・・ 佐藤 彩乃

瀬戸 涼子(かつての同級生)・・・ 相良 康代(劇団 milquetoast+)

奥田 雅也(かつての同級生)・・・ 山崎 拓也

瀬戸 慎二(涼子の夫)   ・・・ 高島 桂介(41 Promotion)

飯島 成美(比奈の姉)   ・・・ 御子神 陽子

飯島 比奈(かつての同級生)・・・ 萩原 愛子

 

 

 

【あらすじ】

高校の同級生である千絵、セリ、涼子は

宮村 亜希と奥田 雅也の結婚式に出席するため

披露宴会場に集まっていた。

ただし、披露宴が始まるまではまだだいぶ、時間がある。

なぜこんなに早く集まったかと言うと

亜希を含めた4人には、確認しておきたい12年前の出来事があった。

 

 

 

高校3年生だった、あの夏。

4人(千絵、セリ、涼子、亜希)と、同級生の比奈は

いつも5人で一緒に遊んでいた。

だが比奈は、どこか人付き合いがヘタで

ノリもイマイチだ。

そのことにイラつく千絵は

付き合いに参加するように強い口調で言い放つことが

しばしば有った。

 

 

 

比奈は、ネットでとある人物と知り合った。

ネット上では、見た目を気にする必要も無いし

自分の心をさらけ出すことが出来た。

比奈は、現実の世界よりも、ネット上の友達に心を開いていた。

それを心配する、比奈の姉・成美。

 

 

 

そんなある日、ネットの友達が、事件を起こすと言う。

それを止めようと、会う約束を取り付ける比奈。

比奈は、亜希の誕生日祝いをカラオケでしようという

誘いを断り、一人で待ち合わせ場所へ向かおうとする。

「亜希の誕生日を祝うよりも大切なことがあるの?

だったらそっちに行けばいいじゃない!」と責める千絵。

比奈はカラオケには行かず、待ち合わせ場所へ。

4人は、カラオケへ向かう。

すると、繁華街で無差別殺人事件が起こったというニュースが流れてきた。

犠牲者の中に、比奈がいるのではないかと心配する4人。

だが、事件とは別の場所で、殺された比奈が発見された。

 

 

 

そのことをずっと抱えたまま

高校卒業以来、12年ぶりに会う4人。

自分たちに非はなかったのだと、確かめ合う。

そこに、なぜか比奈の姉である成美が現れて…。

 

 

 

成美は、無差別殺人事件と同時期に起きたせいで

きちんと捜査されなかった妹の死について

真犯人を探そうと、一人で調べ始める。

そして、高校の同級生たちのことを、

事件後からずっと観察していたのだった。

 

 

 

高校時代、比奈に想いを寄せていた奥田。

あの日、「事件を起こす」と言うネットの友達を説得しようと

待ち合わせ場所で不安に押しつぶされそうになりながら

携帯を握り締めて待つ比奈の前に、偶然奥田が現れた。

自分の想いを抑えきれず、比奈を責めるようにまくし立てるうち

奥田は誤って比奈を壁に強くぶつけ、彼女を死なせてしまう。

その場を立ち去る奥田。

 

 

 

帰宅しない比奈を心配した姉の成美は

比奈が死んでいた場所の近くで、

逃げるようにして去る奥田の姿を見かけ

その後、10年以上に渡り、彼らを観察し続けた。

「3年前に偶然再会したことがきっかけで付き合い始め

亜希さんと結婚することになったみたいだけど

それが本当に偶然なのか、教えてあげましょうか?」

と言う成美は、とても怖かった。

 

 

 

比奈を死なせてしまった後悔と罪の意識から

その後、人と関わらないように生きてきた奥田の孤独。

それを観察しながら、12年も比奈のことを思い続けた成美もまた

孤独だったのだと。

千絵、セリ、涼子、亜希もまた

卒業後に連絡を取り合わなくなるくらい

罪の意識を感じていたということ。

(※結局は、比奈を死なせたのは奥田だったけれど

比奈を一人にしなければ死ななかったかも知れない

という後ろめたさを、彼女たちも12年間抱えていた)

 

 

 

千絵が、付き合いが悪い比奈を責めるシーンでは

「大丈夫だから。そんなに責めないで」と

彼女の腕をつかんで言ってしまいたくなる切なさが

こみ上げてきました。

目の前にある関係を大切にすることは

もちろん大事だけれど

そうやって大事にしていこうとしても

望んでいないのにこの先、壊れてしまうこともある。

大人になれば、社会に出れば

新しい人との関係性が始まることもある。

今、目の前にあるものにしがみついて、傷つけないで。

「大丈夫だから。傷つけないで!比奈を。あなたを」

と、言いたかった。

 

 

 

 

 

この記事、観てから一ヶ月ほどして書いているのですが

『孤独の観察』は一週間くらい、

何度も思い出しては、苦しくなりました。

 

 

 

俳優さんたちも、とても良くて。

特に、比奈役を演じた萩原愛子さん。

普段はおどおどして、自分の意見を同級生にうまく言えない比奈が

ネット上の友達に思いを伝える(書き込む)シーンでは

必死で説得しようとする優しさが伝わってくる演技が見事でした。

彼女の、他の舞台も観てみたい。

 

 

 

 

 

この2日間で観た3本は

どれも「人との関わり」がテーマになっていて

過去の経験や、これからの自分の行動について

考えるきっかけを貰えた作品ばかりでした。

 

 

 

| 観劇・美術・映画 | 22:25 | comments(0) | - | pookmark |
(俺の)ハンバーーーグ!!

Sさんから「ちょっと会えない?」と言われ、

渋谷で待ち合わせすることに。

時間はかかるけれど、暑いので職場からバスで行くことに。

道中に、この10年間で働いていた会社が3つ。

どの会社も、気付いたら通り過ぎていました…。

パワハラ受けて、毎日のように帰りの電車の中で泣いたり、

帯状疱疹になるほど強いストレス受けた職場もあったけれど

時間が持つ「忘却」の力ほど素晴らしいものは無い。

今はぼんやりとしか、思い出せない。

 

 

 

 

 

仕事で遅れるとメッセージが来たので

ヒカリエをブラついていると

Sさん到着。

食事をするお店を決めていなかったけれど

バスの車内から見えたハンバーグ屋へ行くことに。

俺のハンバーグ シュシュ渡辺 です。

 

 

 

俺のハンバーグ シュシュ渡辺

最初に、ジュースとサラダが運ばれてきました

ジュースは、にんじん、りんご、バナナ、小松菜

サラダは、豆腐の上に、肉味噌的なもの、トマトが載っていて

クリーミーなドレッシングがかかっていました

 

 

 

俺のハンバーグ シュシュ渡辺

私注文:和風おろしハンバーグ

大根おろしが丸く盛られていて、雪だるまみたい

 

 

 

俺のハンバーグ シュシュ渡辺

Sさん注文:ハンバーグカレー

(私もこれにしようか、迷った

でもこの日のランチがカレーだったので、やめました)

 

 

 

帰りの電車で毎日のように泣いていた職場で働いていたとき

一度このお店に来たことがあります(笑)

7年半も前だよ。

 

 

 

Sさんと会うのは2ヶ月半ぶりで

しゃべりながら食事していたら

最後は修行みたいにつらくなって、お互いに無言で口へ運ぶ。

年齢のせいかしらね…

運ばれてきたときは(余裕!)と思ったのに

食べ始めると、割りとすぐに満腹になる。

 

 

 

なんとか残さずに完食し

もう何も入らないはずだったけれど

お茶をしよう、と移動。

閉店30分前の上島珈琲で水分補給をして、帰りました。

 

 

 

ロートジー_かいしんの一滴

今回Sさんからもらったのは

ネットで話題になった目薬

 

 

 

イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ

イル・プルー・シュル・ラ・セーヌのクッキー

サブレ・ミモレットゥ

ここ何ヶ月か、私から「美味しいクッキーが食べたい」と

しつこく聞かされていたSさんからのプレゼント

 

 

 

イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ

チーズを使ったクッキーは甘くない味で

ワインに合いそう

ソフトドリンクだと、こういう場合はどんな飲み物がいいのかな

チーズの香りがしっかり感じられて、サクッとした歯ごたえも好みでした

 

 

 

その他にも、おやつや、マーロウのマグカップをもらいました。

Sさん、いつもありがとうハート

 

 

 

| 東京でお食事 | 23:55 | comments(0) | - | pookmark |
観劇:チェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』

今月は、初めての劇団のお芝居を沢山観ました。

ラストは、チェルフィッチュ。

これも、とあるメルマガがきっかけで気になったのですが、すでに完売。

追加公演が発売されると知り、チケットを取りました。

 

 

 

 


とある部屋に、一組の男女(夫婦)がいる。

夫は、観客に背を向けるように椅子に座り

なぜか足を、床に着かないようぎりぎりのところで浮かせている。

舞台は2012年。

前年に、あの大震災があってから

妻は心に起こった変化を、出来事を振り返りながら夫に言い聞かせる。

「ねぇ、憶えてる?」と。

 

 

 

それまでは、アパートから赤ん坊の泣き声が聞こえてくるだけで苛立っていたのが

あの震災をきっかけに、苛立たなくなった。

地震が起きた後、アパートの住人と近くの駐車場に集まったとき

それまで挨拶も交わさなかった住人たちに対して、関心を持ち始めたこと。

 

 

 

その部屋に、一人の女性が訪ねてくる。

女性は、交通渋滞に巻き込まれ、部屋に着く時間が遅れてしまう。

携帯の充電は切れ、訪問が遅れることを連絡できない。

妻はあの日からの記憶を話し続け、夫は時々相槌を打ったり

「そうだったっけ?」と返事をするのだが。

 

 

 

実は、震災から4日後、妻は持病の喘息で死んでしまった。

部屋に残る妻の亡霊。

亡霊と会話をする夫。

部屋を訪ねて来ようとしている女性は、妻の死後、夫が恋心を抱くようになった女性であり

女性もまた、男性に対して淡い気持ちを抱いている。

 

 

 

震災によって心に湧いた様々な感情を「かき混ぜられた」と言ったり

震災によって「(他者への)無関心が死んだ」と言う台詞は

とても独特で心に残りました。

が…妻が延々と繰り返す「ねぇ、憶えてる?」に

私の心がかき混ぜられてしまい…途中から(いつ終わるかな)と感じてしまいました。

 

 

 

チェルフィッチュ_『部屋に流れる時間の旅』

 

 

 

作・演出の岡田さんが上に書いている通り

震災を経て、新しい変化を実現させるための突破口に立った妻は

心の中に湧き上がった未来への希望を言葉にして夫に聞かせるけれど

妻を失い、別の女性に好意を持ち始めた夫とは、温度差があって…

というところまでしか、感じることが出来ませんでした。

 

 

 

演出なのだろうけれど、舞台上で放たれる光や風に、集中力がそがれたし

伝えたいことを抽象的な台詞に込めて

観客自身の読み取る力に大部分を委ねているように感じた今作に対して

疲労感と後味の悪さが残りました。

 

 

 

作品から何を感じるかは観客の自由で

「おもしろい」「つまらない」「かなしい」「たのしい」など

様々な感想が湧いてきますが

楽しい作品だけが良かった訳ではなく

イキウメ『天の敵』や、ワンツーワークス『アジアン・エイリアン』のように

重いテーマを扱った作品でも、

観終わった後もずっと、そのテーマを自分の人生や生活のそばに置いて

一緒に生きていく作品もある。

 

 

 

観る時の、自分の肉体的・精神的なコンディションもあるだろうし

年齢的に、好みが変わってくることもあるだろうから

“相性” という二文字で片付けることはあまりしたくないけれど

それでもやっぱりあるんだろうなぁ、相性が。

なんてことを感じた観劇でした。

 

 

 

チェルフィッチュ_『部屋に流れる時間の旅』

 

 

 

| 観劇・美術・映画 | 23:48 | comments(0) | - | pookmark |

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