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観劇:電動夏子安置システム『グランディ氏の穏やかな遺言』

チケットを予約したものの(※当日劇場で精算)

あまりの暑さに、キャンセルしようかなと迷ったけれど

行ってよかった。

初めて観る劇団、電動夏子安置システムの

『グランディ氏の穏やかな遺言』です。

 

 

 

こういう、ちょっと込み入ったストーリーは

一度で理解できないのですが

(※ 『アジアン・エイリアン』 なども、そう)

好きです。

好きな気持ちはあるのに、理解できない。

もどかしいれけど、つい観てしまいます。

 

 

 

グランディ氏の穏やかな遺言

右端のキャッチコピーに惹かれました。

「あの子、昨日は赤ちゃんだったはずなのに」

 

 

 

グランディ氏の穏やかな遺言

〜チラシより〜

 

短命なものの例えとして思い浮かぶものは「蝉」だろうか。

実際は個体差があるだろうし、

その大部分は地中で幼虫として過ごしてはいるので

決して短命とはいえないのだが、

如何せん、世に出てやかましく声を挙げる期間からして、

一見、短命に見えるのである。

 

彼女はこの部屋を提供してくれた友人に感謝している。

元・保育士の彼女が、このマンションの一室を改装して

家庭的保育所を開設したのは半年ほど前の事である。

認可の無い施設ではあるが、

保育所不足が深刻だったこの地域では、

利用者は多かった。

 

しかし、騒音の問題から近隣の苦情が相次いだ。

それはやがてエスカレートし、

様々な嫌がらせを伴うようになった。

彼女も決して負けてはいなかったが、

徐々に心がすり減っていった。

何度も協議を重ねたが和解には至らず、

いよいよ舞台を裁判所に移すかどうかという段階に至る。

やりきれない想いでいたが、何よりこれ以上、

子供たちを巻き込むことは不本意であった。

 

協議の日が7日後に迫った日の朝。

彼女は保育所の玄関に

生まれたばかりの男児が放置されているのを見つける。

 

それらはさておき、彼には今日までの記憶が無い。

無いというよりは曖昧であって、

それがまるで作り物のように感じられていた。

それでも周囲の人たちは、自分として認識して接している以上、

その記憶は正しいと思わざるを得ない。

 

彼はその理由をまだ知らない。

自分が7日間で生まれて死んでいく事を。

 

 ソロモン・グランディ

 月曜日に生まれた

 火曜日に洗礼を受け

 水曜日に嫁をもらい

 木曜日に病気になった

 金曜日に病気が悪くなり

 土曜日に死んだ

 日曜日に埋められて

 ソロモン・グランディは

 一巻の終わり

 

つきつけられた期限。

それぞれ最期の一週間。

 

 

 

8/5(土)17:00〜(於:駅前劇場)

脚本/構成:竹田 哲士

 

【キャスト】

水本 翔太(7号室の住人・最近入居してきた男)・・・小原 雄平

日野 良司(1号室の住人・フロア役員))   ・・・道井 良樹

木内 美彩江(6号室の住人・入居者では一番の古株)・・・新野 アコヤ

三輪 聖美(孔亮の孫娘・仕事で海外に滞在中)・・・犬井 のぞみ

月原 智絵(保育士・4号室に保育所を開設する)・・・小舘 絵梨

火神 早希(保育士・智絵の後輩)・・・林 佳代

三輪 佳織(5号室の住人・孔亮の孫娘を名乗る)・・・志賀 聖子

金森 まゆみ(3号室の住人・娘と2人暮らし)・・・中山 まりあ

土屋 雄輝(2号室の住人・妻の出産が間近)・・・日向 翔梧

三輪 孔亮(5号室に居住していた老人)・・・馬上 亮

 

 

 

【あらすじ】

急死した老人、三輪孔亮は、孫娘の聖美にひとめ会いたくて

生き返らせてくれ、と天国の門番のような女性に頼んでいる。

事務的なやりとりを早口で済ませると

「あなたは生き返った。

ただし、ドアをくぐる度に、歳をとる」と言い残し

女性は部屋を出て行く。

 

 

 

孔亮は、マンションのワンフロアを所有していたが、急死した。

孔亮の孫娘を名乗る佳織の計らいで、

マンション内の部屋で、他の住人には内緒で保育所を開く女性・月原。

それぞれの部屋に住む住人たちは

トラブル無く生活していたが

土屋の妻が出産して間もなく、その赤ん坊が病院から居なくなってしまう。

日野が外出から家に戻ると、玄関先に、段ボールに入れられた赤ん坊が。

動揺した日野は、その段ボールを4号室(保育所の前)に置いてしまう。

 

 

 

月原が外出から戻ると、部屋の前に段ボールが置いてある。

開けてみると、生まれて間もない赤ん坊が入っていた。

月原は、警察に届け出ることはせず、保育所でこの赤ん坊を育てようとする。

月原の後輩で、保育士の早希が面倒を見るのだが

この赤ん坊、どうも様子がおかしい。

成長のスピードが、異常に早い。

 

 

 

赤ん坊はどんどん大きくなり、

あっという間に、少年、青年、大人へと成長していくが

本人には、自分に関する記憶が名前(三輪孔亮)以外、一切ない。

 

 

 

孔亮の孫娘だと名乗っていた佳織は

孔亮の介護士として亡くなる直前に世話をしていた

清水佳織だった。

マンションの住人が、佳織を孫娘だと勘違いをし

佳織本人も「違う」と言い出せないまま

孫娘として葬儀を執り行い

孔亮が暮らしていた部屋にそのまま住み続け

友人である月原に、保育所を開設する場所として

一室を提供した。

だが、マンションは「居住以外の用途に利用してはならない」

という規約があることを知らなかった。

 

 


土屋の子供は、昔、土屋と付き合っていた時に堕胎させられた月原が

腹いせのために病院で命を奪ったのだった。

そうとは知らず、赤ん坊を探し続ける土屋。

自分は、土屋の子供ではないかと思い始める赤ん坊の孔亮。

水本は、元妻の聖美を探してこのマンションに引っ越してきたが

聖美を名乗る佳織を見て「これは聖美じゃない」と言い

マンションの住人たちは不審に思い始める。

 

 

 

この辺りから、脳が話の展開についていけず…。

のちに、聖美と名乗る女性が現れるのですが、それは整形した別人で

その別人が、赤ん坊の孔亮の耳元で何かをささやき

孔亮は二度目の命を落とす。

で、ラストで本当の孫娘・聖美が現れるのですが

それは一番最初に出てきた天国の門番の女性と瓜二つで…。

 

 

 

【感 想】

半分〜2/3を過ぎたあたりから

話が脳内でこんがらがって理解度がイマイチだったのですが

面白かったんです。

家でDVD見てるんだったら、巻き戻したくなりました。

 

 

 

すべての役柄が、俳優さんとマッチしていて

小さな劇場ということもありましたが

皆さんの声がよく通って、非常に見やすかった。

ともすれば(この台詞は要らないな)と思われるようなものも

俳優さんの演じ方が上手いので、全くそう感じさせない。

むしろ(またあの役の人、面白いこと言うんじゃないか)

と期待してしまう。

言葉の選び方が絶妙でした。

 

 

 

第36回公演とあるので、

ファンもたくさん居るような場内の雰囲気でした。

それもまた、楽しかった。

小劇場の面白さが、やっと分かってきたようなこの頃です。

 

 

 

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