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観劇:『気づかいルーシー』

子供向けの演劇で、原作が松尾スズキさん。

初演から、2年で再演。

というのが気になり、チケットを取りました。

 

 

 

【キャスト】

ルーシー :岸井 ゆきの

王子さま :栗原 類

馬・王の馬:山中 崇

おじいさん:小野寺 修二

 

 

 

【あらすじ】

とある村で、おじいさんと暮らす女の子ルーシー。

ある日、おじいさんと馬が出かけ

馬から落ちたおじいさんは死んでしまうが

ルーシーを悲しませまいと気づかった馬は

おじいさんの皮をはいで、それをかぶり、

おじいさんとしてルーシーが待つ家に帰る。

 

 

 

見た目はおじいさん(の皮をかぶっている)だが

人間の言葉が話せず、下半身は馬なので

それがおじいさんではなく馬だと、ルーシーは気づくが

馬の努力を気づかって、気付かないふりをする。

 

 

 

しかし実は、おじいさんは死んでおらず

落馬のショックで気を失っただけだった。

目覚めると、自分の皮が剥ぎ取られていることに驚くが

中身だけのまま(※理科室にある、標本みたいな筋肉チックな衣装)で

ルーシーと、おじいさんになったつもりの馬を見守る。

 

 

 

成長したルーシーは、通りかかった王子さまと恋に落ちるが

実は王子さまは余命3ヶ月の命。

結婚したいほど好きなのに、王子さまはもうすぐ死んでしまう。

悲しむルーシー。

すると、見守っていた中身だけのおじいさんは

全身に王子さまのペイントを施し

ルーシーと結婚しようとする。

ついに、ルーシーと、王子さまになりすましたおじいさんが結婚、

という場面で、馬が驚きの告白を始める。

 

 

 

馬は、もとは、とある国の王様の馬だった。

国同士の戦争により、命からがら逃げ出した王様とお妃様が

どうかこの子だけは助けたい、と

お姫様であるルーシーを馬に託そうとした時

馬が「わたしの皮をはいで、それを身に着けてください。

王様とお妃様は馬のふりをして生きていけばいい」と提案する。

 

 

 

ルーシーを見守っていた馬の中身は

ルーシーの両親だったのだ。

ルーシーが、お姫様だと分かった王子さまは

「実は、君が庶民だと僕たちは結婚できないので

3ヶ月の命だと嘘をついた。

君がお姫様ならば、なんの問題もない。結婚しよう」

と言い、二人は結婚する。

 

 

 

【感 想】

とてもかわいらしくて

大人が観ても “ 気づかい ” について考えさせられる。

きっと子供とは違った視点でみんな楽しんでいる。

そんなことを感じながら、観ていました。

 

 

 

舞台の両端には、楽器が置いてあり

田中馨さん(元SAKE ROCKメンバー)と

森ゆにさんが演奏したり唄ったり。

その音楽がやさしくて、

この作品の “ 気づかい ” を表しているようで

とても合っていた。

 

 

 

ルーシーを演じた、岸井ゆきのさん。

ドラマ『99.9』に出演されていたときは

ちょっと変わった役だったせいか、見ていて苦手意識があったけれど

初演を観た友人が「あの役は、とても合っていて可愛い」と言う通り

ルーシー役はとても合っていた。

 

 

 

馬がおじいさんの皮をはぐ、という残酷なシーンも

皮を剥がされたおじいさんは

理科室の骨格標本みたいな衣装で出てきて、どこか笑えたり。

王子さまになりすましたおじいさんが

「え、あの子と私が、結婚?!」と正気に戻ったときも

「夜の生活はどうすればいいんだ」と真面目に悩んだり

(↑これ、大人は笑っていたけれど

もっとエグい台詞もあったので

あとでお子さんから質問されたらどうするんだろう…

と要らぬ心配をしてしまいました)。

要所に、毒っ気が入っていたのも面白かった。

 

 

 

誰かが誰かを気づかって、

その気づかいが度を越すと、おかしさや、悲しさを生む。

王子さまが「余命3ヶ月」と嘘をついていたのに

ルーシーがお姫様だとわかって「結婚できる」と言ったのは

腹が立ったけれど(笑)

嘘は、ルーシーを傷つけないための

王子さまなりの気づかいだったのだ、

だから腹を立てるな、と自分を納得させました。

相手に気を遣わせない気づかいというのは

人それぞれだから簡単ではないけれど

やっぱり、気づかいっていいな、と思った作品でした。

 

 

 

 

 

確か、観たのは千秋楽。

だけど、千秋楽にこだわらずに、ソワレの方が良かったかも…。

というのも、お子さんが多く

「トイレ行きたい」「まだ終わんないの?」「つまんない」と言う声が

すぐ後ろから聞こえてきて…

子供向けのお芝居ということもあるし

お子さんが居ることは承知の上だったのですが

私は楽しく観ていたので、ちょっと残念な気持ちになりました。

途中でトイレに退席するお母さんのヒールがカンカン鳴るのも

普段の観劇ではありえない事なので

なんだかなぁ…と。

相手に気づかいを求めるとこちらが疲れるから、期待はしない。

こういう時、同じ場に居合わせる客との “ 縁 ” も含めて楽しめるくらい

心に余裕をもって観劇できるようになりたいな、と思った次第です。

 

 

 

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