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週末観劇:7/15-7/16

この三連休、二日間はお芝居を観に行きました。

 

7/15(土):『他重人格 WHO AM I?』

7/16(日):SPIRAL MOON『おんわたし』

      :シアターノーチラス『孤独の観察』

 

 

 

4-6月期のドラマで『リバース』が一番面白くて

他人と自分との関わり、ということについて考えた。

そんな時に、アンテナに引っ掛かって取ったチケット。

でも、その時の気持ちと、観る時の精神の間には

距離が出来ているんです(笑)

 

 

 

 

 

『他重人格』は、程度の差はあれど

自分にも、いや、誰にでも当てはまる部分はあるんじゃないか

と思います。

 

 

 

他重人格

 

 

 

【キャスト】

大久保聡美

山崎彬(悪い芝居)

貴瀬雄二

小林瑞紀

野崎数馬(丸福ボンバーズ)

多田直人(キャラメルボックス)

村井まどか(青年団)

 

 

 

 

 

自分のことよりも、

自分の周りにいる人が喜ぶことをしたいと考える主人公。

結婚も、自分がしたいというより、彼女がしたいから

「じゃぁ、しようか」と言ってしまい

悪く言えば主体性が無い。

 

 

 

妻の実家(旅館経営)のあとを継ぐことになり

仕事を辞めることに何の迷いもない。

数少ない宿泊客に喜んでもらうため

客のSNSを見つけて情報収集し

好みに合わせたもてなしをする。

 

 

 

そうやって、町の電気屋、旅館に住み込みで働くアルバイト、

それぞれが望む人物になりきる主人公。

でもある時、住み込みのアルバイトである女性が

主人公に殴られて大怪我をするという事件が起こり

警察の事情聴取が始まると

各々が、主人公に対して異なる人物像を抱いている事が判明するのだが。。。

 

 

 

【感 想】

ラストが、今までに見たことがない展開で。

舞台の上に、

「ここから先は脚本は無い。

俳優たちは、自由にこの作品のテーマを話し合う。

ただし、『脚本が無い』ことを演じないように」

というような字幕が表示されました。

 

 

 

俳優さんたちは、フリートークを始めるのですが

「脚本が無いということを演じないように話し合う」ことに

普段の生活にあるような自然体を出すのは難しく、

どこか “ 演じている感 ” を嗅ぎ取ってしまったのでした。

 

 

 

自分の友達の前で見せる顔は、きっとそれぞれ違うであろう

ということを自覚している私に

今回の作品はとても面白く

主人公の、相手に合わせる度合いは

極端じゃないかと感じる部分もあったけれど

それをうまく演じていて、イヤミが無く、楽しめました。

 

 

 

 

 

おんわたし

 

 

 

『おんわたし』は

本多劇場グループのHPを見ていて

(面白そうだな)と思って、チケットを取りました。

 

 

 

おんわたし

 

 

 

人から受けた恩を

その人ではなく、別の人に渡すこと。

そんな風習がある、沖縄のとある島での物語。

 

 

 

【キャスト】

金城 吾郎  ・・・ 保倉 大朔(uncle jam)

知念 良夫  ・・・ 河嶋 政規(Propeller☆Circus)

喜屋武 珠代 ・・・ 早川 紗代(ノアノオモチャバコ)

玉城 庄吉  ・・・ 牧野 達哉

玉城 伸子  ・・・ 土井 すみれ

西 保    ・・・ 榎本 悟(シアターキューブリック)

中村 節子  ・・・ 浅野 美由希

平良 謙吉  ・・・ 関根 芳雄(MAHALOエンターテイメント)
戸田 政男  ・・・ 大澤 俊
新垣 マリコ ・・・ 長谷川 なつみ
松原 君子  ・・・ 秋葉 舞滝子

 

 

 

島にある小さな郵便局で働く良夫のところに

浜辺に打ち上げられた、コーラの瓶が届く。

中には、10年前の手紙が入っていた。

中学受験を控えた小学生の女の子からで

算数の問題が書いてあり「答えを教えてほしい」と。

大人たちは、一生懸命その問題を解き

今は22歳くらいになっているであろうその少女宛に

算数の答えと共に、コーラの瓶がこの島に流れ着いたことを書いた返信を

手紙に書かれていた住所へ、送る。

 

 

 

良夫のところに、町の観光課から「この子を預かってほしい」と

保という二十歳ぐらいの青年が、節子に連れられてやって来た。

保はどうやら、人の命を奪ってしまった事情があるようで…

郵便物の配達を真面目にこなすが、無口でからみづらく

掴みどころの無い保に

良夫や珠代は完全には心を開けないでいる。

 

 

 

すると、手紙を出してから数日後

郵便局に、女性(松原 君子)が尋ねてくる。

名乗りもせずに一度は郵便局を後にする君子を

保の実の母ではないかと思う良夫。

だが、君子は、コーラ瓶の手紙の差出人である少女の母親だった。

 

 

 

「私はあの後、中学受験に成功し

今は社会人として、仙台で働いています。

10年前の手紙に返事をくださって、ありがとうございました」

そう返事が来たけれど、本当は少女は中学受験に失敗し

その事を苦に、自ら命を絶ってしまっていた。

返事を書いたのは母親(君子)で

「島の人たちに嘘をついたことを詫び

10年前の娘の手紙に返事をくれたことにお礼を言いたい」

と、この島に足を運んだのだった。

 

 

 

「あなたが、そういう気持ちでこの島に来てくれたのであれば」

と良夫は、この島に伝わる “ 恩渡し ” の風習について話し

保の立ち直りに手を貸してほしいと、君子に頼むのだった。

 

 

 

【感 想】

セットは、郵便局内のみ。

とは言え、こちらの郵便局を想像すると、それとは異なり

良夫の家でもあるので、どこか生活感もある。

扇風機が回っていて、真ん中には6人掛けくらいのテーブルがあり

入口には、畑で取れた野菜が売っていたりする。

このセットが、よく出来ていてとても素晴らしかった。

 

 

 

タバコを吸うシーンがあったり

(事前に、タバコのにおいが苦手な人には

マスクを配るという配慮がありました)

線香花火のシーンもあったり、と

小劇場ならではの、生々しさが感じられる面白い作品でした。

 

 

 

自分が人からしてもらった嬉しさを、他人に「渡す」。

日常生活で忘れていた、大切なことを思い出させてくれたような

温かい気持ちになれた作品でした。

 

 

 

 

 

 

孤独の観察

 

 

 

孤独の観察

 

 

『孤独の観察』も

本多劇場グループのHPで、何か心に引っ掛かって

チケットを取りました。

 

 

 

入場時に、チラシやアンケートが手渡されますが

その中に入っていた、作・今村幸市さんが書いていた

作品に対する想いが、静かに心に響いてきました。

この作品は、2008年に起きた、秋葉原での無差別殺人事件から感じたことを

今村さんが書き上げた作品だそうです。

 

 

 

【キャスト】

前崎 千絵(かつての同級生)・・・ 福田 桂子(スターダスト・21カンパニー)

片山 セリ(かつての同級生)・・・ 木村 香織(theaternautilus)

宮村 亜希(かつての同級生)・・・ 佐藤 彩乃

瀬戸 涼子(かつての同級生)・・・ 相良 康代(劇団 milquetoast+)

奥田 雅也(かつての同級生)・・・ 山崎 拓也

瀬戸 慎二(涼子の夫)   ・・・ 高島 桂介(41 Promotion)

飯島 成美(比奈の姉)   ・・・ 御子神 陽子

飯島 比奈(かつての同級生)・・・ 萩原 愛子

 

 

 

【あらすじ】

高校の同級生である千絵、セリ、涼子は

宮村 亜希と奥田 雅也の結婚式に出席するため

披露宴会場に集まっていた。

ただし、披露宴が始まるまではまだだいぶ、時間がある。

なぜこんなに早く集まったかと言うと

亜希を含めた4人には、確認しておきたい12年前の出来事があった。

 

 

 

高校3年生だった、あの夏。

4人(千絵、セリ、涼子、亜希)と、同級生の比奈は

いつも5人で一緒に遊んでいた。

だが比奈は、どこか人付き合いがヘタで

ノリもイマイチだ。

そのことにイラつく千絵は

付き合いに参加するように強い口調で言い放つことが

しばしば有った。

 

 

 

比奈は、ネットでとある人物と知り合った。

ネット上では、見た目を気にする必要も無いし

自分の心をさらけ出すことが出来た。

比奈は、現実の世界よりも、ネット上の友達に心を開いていた。

それを心配する、比奈の姉・成美。

 

 

 

そんなある日、ネットの友達が、事件を起こすと言う。

それを止めようと、会う約束を取り付ける比奈。

比奈は、亜希の誕生日祝いをカラオケでしようという

誘いを断り、一人で待ち合わせ場所へ向かおうとする。

「亜希の誕生日を祝うよりも大切なことがあるの?

だったらそっちに行けばいいじゃない!」と責める千絵。

比奈はカラオケには行かず、待ち合わせ場所へ。

4人は、カラオケへ向かう。

すると、繁華街で無差別殺人事件が起こったというニュースが流れてきた。

犠牲者の中に、比奈がいるのではないかと心配する4人。

だが、事件とは別の場所で、殺された比奈が発見された。

 

 

 

そのことをずっと抱えたまま

高校卒業以来、12年ぶりに会う4人。

自分たちに非はなかったのだと、確かめ合う。

そこに、なぜか比奈の姉である成美が現れて…。

 

 

 

成美は、無差別殺人事件と同時期に起きたせいで

きちんと捜査されなかった妹の死について

真犯人を探そうと、一人で調べ始める。

そして、高校の同級生たちのことを、

事件後からずっと観察していたのだった。

 

 

 

高校時代、比奈に想いを寄せていた奥田。

あの日、「事件を起こす」と言うネットの友達を説得しようと

待ち合わせ場所で不安に押しつぶされそうになりながら

携帯を握り締めて待つ比奈の前に、偶然奥田が現れた。

自分の想いを抑えきれず、比奈を責めるようにまくし立てるうち

奥田は誤って比奈を壁に強くぶつけ、彼女を死なせてしまう。

その場を立ち去る奥田。

 

 

 

帰宅しない比奈を心配した姉の成美は

比奈が死んでいた場所の近くで、

逃げるようにして去る奥田の姿を見かけ

その後、10年以上に渡り、彼らを観察し続けた。

「3年前に偶然再会したことがきっかけで付き合い始め

亜希さんと結婚することになったみたいだけど

それが本当に偶然なのか、教えてあげましょうか?」

と言う成美は、とても怖かった。

 

 

 

比奈を死なせてしまった後悔と罪の意識から

その後、人と関わらないように生きてきた奥田の孤独。

それを観察しながら、12年も比奈のことを思い続けた成美もまた

孤独だったのだと。

千絵、セリ、涼子、亜希もまた

卒業後に連絡を取り合わなくなるくらい

罪の意識を感じていたということ。

(※結局は、比奈を死なせたのは奥田だったけれど

比奈を一人にしなければ死ななかったかも知れない

という後ろめたさを、彼女たちも12年間抱えていた)

 

 

 

千絵が、付き合いが悪い比奈を責めるシーンでは

「大丈夫だから。そんなに責めないで」と

彼女の腕をつかんで言ってしまいたくなる切なさが

こみ上げてきました。

目の前にある関係を大切にすることは

もちろん大事だけれど

そうやって大事にしていこうとしても

望んでいないのにこの先、壊れてしまうこともある。

大人になれば、社会に出れば

新しい人との関係性が始まることもある。

今、目の前にあるものにしがみついて、傷つけないで。

「大丈夫だから。傷つけないで!比奈を。あなたを」

と、言いたかった。

 

 

 

 

 

この記事、観てから一ヶ月ほどして書いているのですが

『孤独の観察』は一週間くらい、

何度も思い出しては、苦しくなりました。

 

 

 

俳優さんたちも、とても良くて。

特に、比奈役を演じた萩原愛子さん。

普段はおどおどして、自分の意見を同級生にうまく言えない比奈が

ネット上の友達に思いを伝える(書き込む)シーンでは

必死で説得しようとする優しさが伝わってくる演技が見事でした。

彼女の、他の舞台も観てみたい。

 

 

 

 

 

この2日間で観た3本は

どれも「人との関わり」がテーマになっていて

過去の経験や、これからの自分の行動について

考えるきっかけを貰えた作品ばかりでした。

 

 

 

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