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- 2021.06.20 Sunday
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少し前に、『成功の遺伝史』というテレビ番組で
イモトアヤコさんが紹介しているのを見て気になり、
図書館で予約してきました。
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』
見城徹、藤田晋
2011/6/13 講談社 ¥1,300(本体)
この本のタイトルを目にして、心が軽くなった人は多いのではないでしょうか。
でも、「(自分は)そうありたくはない」と感じる人も、
少なからず居るのではないでしょうか。
楽しく働き、満足感をもって仕事に取り組んでいる人は、どれほど居るのか。
一日24時間。
フルタイム勤務であれば、そのうちの1/3。
残業を含めると、一日の半分働いている、という人もいることでしょう。
できれば、いやな気持ちを抱くことなく穏便に過ごしたい。
でも、そういうわけにもいかない現実。
そんな現状からの突破口を求めてページをめくりました。
以下は、気になった言葉メモ。
・努力するのは自分であり、それを結果として評価するのは他人
→努力する側と受け止める側は、何ら共通意識のないまったく別の主体であるから
両者の間にはどうすることもできない、絶望的な溝がある。
・時間というものは、人を錯覚させる
→長くかければ、それだけ有意義であると思ってしまう。
大事なのは、費やした時間ではない。「質」である。
「無理」「不可能」と考えることに立ち向かい、克服する姿勢が大切。
・憂鬱でなければ、仕事じゃない
→憂鬱は大きな反発を生む。
それに気づいた時、憂鬱は間違いなく仕事の糧となる。
・迷った時は前に出ろ。
・初対面のために礼儀はある。
・努力は基本的に自分を傷める。だからこそ相手の心を打つ。
・人からの「お願い」はたいてい聞く。
その「お願い」は、こちらが苦労するようなものであればあるほどいい。
受ける「お願い」は、こちらが苦しいものでないと意味がない。
難しいことを実現してこそ、頼まれた自分の存在意義が生まれるからだ。
・褒美を前提にする努力など、努力とはいえないと思う。
本の中によく出てくるワードが「徹底的」「圧倒的」「極端」。
それらは「努力」という言葉と結びついて、このお二方の中に存在しているようです。
並大抵ではない努力をもって、様々なことを乗り越えてきたお二人です。
経営者というのは、これほどの覚悟がないと務まらないのでしょう。
私は経営者になりたいわけではありませんが、
仕事や日常生活の中で真似できるところは自分でもやってみたいな、
と思う考え方がいくつもありました。
この本は、見城氏が章のタイトルと、それに対する自分の意見を述べ
藤田氏がそれに対して自分なりの見解を述べる形式で進んでいくのですが
ページ毎にお二方の顔写真が出てくるので、気が散ります…。
仕方ないので、大きめの付箋を貼ったりはがしたりして
写真を隠しながら読み進めました。
仕事の中に、憂鬱なことはたくさん存在しています。
でも、それをクリアしていくことで人は成長していくのでしょう。
(むしろそうじゃないと、嫌な気持ちを抱えるだけで終わったら、勿体ない)と
あらためて思った本でした。